戦国女士blog

戦国大好きな歴女子が、歴史探索をしてきた記事を載せてます(・∀・)

石山合戦"教如上人住居跡

場所は岐阜 郡上明宝下小倉です

意を決して行きました獣怖かった💦
とりあえず本題に入る前に教如上人の経緯から話ます
織田軍に周囲を包囲された本願寺は籠城が続く中 毛利からの食料供給の道も断たれ顕如上人はついに降伏を決意します
その2年後には朝廷の仲介によって和睦が成立 顕如石山本願寺を退去することとなりました
ところがこれに反対したのが当時23歳の教如上人でした

本願寺から退去した我々一行を信長は攻めるかもしれない。そうなったらもはや逃げ場はなくむざむざと殺されるしかない」

そう考えた教如は和睦を決めた父顕如と対立!
本願寺内部は和睦開城派(顕如)と籠城抗戦派(教如)の真っ二つに割れることとなりました
結局 顕如本願寺を退去 紀伊和歌山県)雑賀鷺森へと逃れます
一方、抗戦派の教如はその後も本願寺に留まり各地に抵抗を促す檄文を発し続けました
しかし その状態も長くは続かず ついに教如本願寺を退去
本願寺退去後 教如は鷺森の父顕如を訪ねますが信長に鷺森攻めの口実を与えることを危惧されたのか面会どころか顕如から勘当され本能寺の変で信長が命を落とすまでの2年間教如は各地を流浪潜伏の日々を送ることとなります
(以上参考文書により)

そこで流浪するにあたり 何処を教如は漂っていたのか…
実は岐阜の郡上明宝の気良といわれる場所に"教如上人住居跡"があるのです
話では 石山合戦の時 教如上人が信長様からの害を避ける為 当時 気良の住人 八代八衛門を頼って 此処まで逃れ 山上源太夫と名を変えて この下小倉の地で3年すごされたのだと言われているのです

八代八衛門と教如の関係を調べたところ
美濃国 船橋の願誓寺に身を寄せた教如は更に飛騨の国境遠藤家門徒を頼り郡上の美並村刈安の乗性寺に避難され43日間留まって その後北に入った山奥 明宝下小倉の信者 八代八衛門を頼った事から2人の関係は繋がりました

[鷺森旧事記より]
1580年(天正8年)
美濃国岐阜ノ城下船橋願誓寺(岐阜市西野町3丁目)ヘ立寄頼給ヒシカバ、願誓寺大ニ驚キ所コソ多キニ、信長ノ城下へ来給フ事、夏ノ虫ノ飛テ火ニ入ルカコトシ。近頃卒爾ノ至ナリトテ、其夜郡上郡飛騨国国境八代八右衛門ト申願誓寺門徒ノ所へ深ク忍ハセ奉り」

 

そして話にも出てくる"乗性寺"では この時 ある方と教如は出会ってます
それは山内一豊の妻 千代の母です
山内一豊の妻 千代の産まれた所は滋賀県米原市にもありますが、千代が産まれた所は郡上にもあるのです
千代の母は郡上八幡城初代 遠藤盛数の妻で東常慶の女子であります
郡上市慈恩寺に伝わる遠藤家の系図に遠藤盛数の娘が山内一豊正室であるとの記載があった事によります
遠藤氏の菩提寺である乗性寺
教如と出会った千代の母は教如から「照用院殿釋友順」の法名を貰います そして其の付き人で埴生太郎左衛門高照も「西教房照山」の法名を貰い友順尼(千代の母)の最後を見取りさらに乗性寺17世を継いだと言われいます
乗性寺には千代の母のお墓もあります

話は長くなりましたが 教如上人住居跡に行くにはゲートを開けて行かないと行けない 勿論 このゲートは獣が外に出ない為の柵がしてあるからなのだ 女1人で行く場所ではないのはわかっているが 来たからには行くしかない
台風の影響もあり 木々は倒れ 随分と荒れ果ててる、細い道を登り、登り切って少し下った場所に教如の住居跡がある お墓は 後世に建てられた教如の墓である その左手前横には教如が使った手水鉢があります これは本物だそうです
随分と人も来て居ないようなご様子…
獣捕獲用の檻を横目に早々とそこから退却!

人目に付かない場所にある事で 敵から身を守る為に備えた住居である事がわかりました

信長政権の時は郡上 豊臣政権では揖斐 教如は逃げ延びる先が美濃である事から 門徒がいかに美濃に多かったのかがわかります

 

読んで頂きまして有難う御座います😊

f:id:kaori3211:20200418080707j:imageこの柵を開けて入ってきます
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f:id:kaori3211:20200418080643j:image乗性寺
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